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ルビーの赤色

2014.3.27 | その他のトピックス

前回、ルビーとサファイアは同じコランダムと呼ばれる鉱物で、 不純物によって色が違うというお話しをしました。

7月の誕生石として知られるルビーですが、 このルビーという名前はラテン語で赤を指す、「ルーベル」からきていると言われています。ルビーは、一般的に赤みが強い濃い赤色が価値があるとされます。 含まれている酸化クロム(Cr2O3)量が多いほど赤みが強くなるのですが、 一定量を超えると灰色になり宝石としての価値を失ってしまいます。

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左から右にいくにつれて赤みが増しています

人造の合成ルビーは、古くから使われおり、例えば機械式腕時計の軸受等で使用されています。よく機械式腕時計で(数字)石という表示がされていますが、これが中に使用されているルビー軸受の数を表しています。

この他にも1960年に、メイマンがルビーを使いレーザー発振を世界で初めて実現したことが広く知られています。

工業用宝石でのルビーとサファイアの使い分けは、多くの場合、単純に色の有無。以前の記事でもふれましたが、工業用で使われる高純度のサファイアは、研磨すると無色透明であるため視認が必要な場合、よく見えず不向きです。だからタッチプローブの先端にはルビーボールが使われたりしています。

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