ビトリファイドボンドダイヤモンドホイール「アーネストボーイ」は、永年にわたってダイヤモンドレコード針のトップメーカーであった当社が、ダイヤモンド加工に最適化し生み出したホイールです。
非常に硬度が高いダイヤモンドを加工するため、優れた切れ味を有しています。層によるバラつきが少ない安定した寿命を有するため、NC研削盤などによる自動化を容易に行えます。切削工具等で使用されるPCD/PCBNの加工でも優れた能力を発揮します。
特長
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刃先品質が高い
エッジのチッピングが小さく、5µm以下も可能です。
逃げ面がだれて凸状にならず、平面に加工できます。 -
寸法を出しやすい
層によるバラつきが少なく、寿命が安定しているため、設定した寸法に仕上げられます。
特にNC研削盤で有効です。 -
加工時間が短い
切れ味が良いため、短時間でワークを加工できます。
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トータルコストダウン
研削比が大きく、加工時間が短いため、トータルコストダウンができます。
用途
用途 | 素材 | ||
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工具研削 | ダイヤモンド焼結体(PCD)、CBN焼結体(PCBN)、超硬合金、ダイヤモンド、CVDダイヤモンド | ||
精密部品加工 | サファイア、ルビー、水晶、ガラス |
PCD/PCBN 研削での使用法
ホイール選択 | PCD | 中 | SD800N160V |
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仕上げ | SD1500N160V | ||
PCBN | 中~仕上げ | SD800N100V | |
研削盤 | 工具研削盤 円筒研削盤 平面研削盤など |
研削盤の剛性は高い方が良いが、切れ味が優れるため通常の研削盤でも十分使用できます。 | |
研削条件 | 周速度 | 800~ 1200m/min |
速くするとホイールの減りは少なくなりますが、切れ味は下がります。 遅くすると切れ味は上がりますが、ホイールの減りは大きくなります。 |
切り込み速度(例) | 中 0.15mm/min |
切り込み速度が大きすぎるとワークのチッピングが大きくなったり、ホイール面に過負荷がかかるため、ホイールを無駄に消耗してしまうことになります。 | |
仕上げ 0.1mm/min |
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ドレッシング | スティック ドレッサー |
常時または間欠的に行って下さい。PCD/PCBN研削では切屑がほとんどでないため、ホイール面が目つぶれ状態になりやすくドレッシングが必要です。 ドレッシング条件を最適化することで、常によい切れ味が得られ、ホイールの無駄な減りも少なくすることができます。 |
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ツルーイング | GC砥石 | 駆動式ツルーイング/ドレッシング装置などにより行って下さい。 | |
研削液 | 水溶性研削液 | 研削ポイントに研削液が十分かかっている状態で作業して下さい。 油性研削液を使うときは、火災予防を確実に行って下さい。 |
PCD研削における性能
粒度と最大のチッピング量
粒度と研削比