ビトリファイドボンドCBNホイール

高寿命で効率的な
CBNホイール

ビトリファイドボンドCBNホイール画像

ビトリファイドボンドCBNホイール「CBNアーネストボーイ」は、PCD/PCBN研削で高い評価を得ているアーネストボーイの技術を応用して開発したホイールです。CBNアーネストボーイは、無気孔ですが、ボンドが適度に摩滅していくため、切り屑排出に必要なチップポケットを十分に形成することができます。そのため、長時間にわたってドレッシングすることなく研削加工を続けることができ、ホイールのコンディショニングに手間が掛かりません。

CBNアーネストボーイは砥粒とボンドが化学的に結合しているため保持力が高く、砥粒を無駄に脱落させません。そのため砥粒を効率よく使い切れるため、高い研削比を得ることができ、コストダウンできます。また、ホイール摩耗が少ないと加工寸法修正の必要も少なくなります。レジノイドボンドに比べ、ビトリファイドボンドの剛性が高いことも、高精度加工できる要因の一つとなっています。

特長

被削材に熱的損傷を与えない

切れ味が非常に優れているため、被削材の金属組織に熱的損傷を与えません。CBNホイールで研削すると被削材表面に圧着応力が残留し、一般砥石で研削した場合に比べ、強度、耐摩耗性ともに改善されます。

自動化が可能

ホイール形状変化が少なく、ドレッシングの必要性が少ないため、一般砥石では不可能だった自動化が可能になります。

精度の高い加工ができる

ホイール摩耗が少なく、剛性が高いため、高精度の加工ができます。

難削材の加工が可能

ダイヤモンドホイールや一般砥石では研削しにくかった鉄系の難削材を加工できます。

トータルコストダウン

研削比が大きいため、ワークピース1個当たりのホイール費が低減されます。ドレッシング/ツルーイングの必要性が少ないため、手間が掛かりません。加工精度が高いため製品の不具合、再加工が少なくなります。

用途

用途 素材
機械研削
部品研削
工具研削
機械構造用炭素鋼 炭素鋼 S _ _ C
機械構造用合金鋼 クロム鋼 SCr
クロムモリブデン鋼 SCM
ニッケルクロム鋼 SNC
ニッケルクロムモリブデン鋼 SNCM
アルミニウムクロムモリブデン鋼 SACM
工具鋼 炭素工具鋼 SK
高速度工具鋼 SKH
合金工具鋼 SKS,SKD,SKT
ステンレス鋼(マルテンサイト系) SUS
耐熱鋼(フェライト系、オーステナイト系) SUH
高炭素クロム軸受鋼 SUJ
球状黒鉛鋳鉄 FCD
硬化していない軟鉄には不向きです。

使用方法

研削盤 平面研削盤
円筒研削盤など
一般砥石を用いる通常の研削盤で十分に使用できます。
研削条件 周速度 1500~2000m/min 検査票の最高周速度を超えないようにして下さい。
切り込み量 レシプロ研削10~20µm 切り込み量が大きすぎると砥粒に過度の負担が掛かり、脱落、破砕などをおこします。
周速度を大きくし、切り込み量を小さくすることで砥粒への負担を軽減でき、長寿命が得られます。
クリープフィード研削
3~4mm
ドレッシング スティックドレッサー ホイールの使い始めや、ホイール面が目つぶれ、目づまり、目こぼれ状態になったときにはドレッシングが必要です。
ドレッシングはWAスティックドレッサー、WA砥石で行います。研削条件が適正なときは、被削材の切屑がボンドを徐々に摩耗させていくため、ドレッシングの必要頻度は低くなります。
ツルーイング GC砥石 研削盤にホイールを取り付けたときはツルーイングが必要です。
駆動式ツルーイング/ドレッシング装置などにより行って下さい。
研削液 水溶性研削液 研削ポイントに研削液が十分かかっている状態で作業して下さい。量は十分でも研削ポイントに供給されていないとワークピースに研削焼けなどを起こします。
油性研削液を使うときは、火災予防を確実にして下さい。