サファイア・ルビー加工

特性

サファイア・ルビーは、硬く脆性材料であるため非常に加工がし難い材料です。ですがその反面、単結晶材料特有の滑らかな面やシャープなエッジ形成が可能で、また各種の優れた材料特性を有しています。

サファイアは、研磨すると無色透明で優れた光学特性を有しており、各種の観測窓やセンサー窓材として使用されています。ルビーは、サファイアとほぼ同様の物性で、一定割合の酸化クロムが混ざることで赤く色づきます。使用上目視での確認が必要な場合などでは、サファイアよりルビーの方が適しています。

サファイア・ルビー原石

サファイア結晶構造

サファイア・ルビー形状加工例

組成 Al2O3
構造 六方晶
機械的特性
※参考値
引張強さ:0.5GPa
曲げ強さ:0.5~0.7GPa
圧縮強さ:3.0~3.4GPa
ヤング率:350~470GPa
硬さ:HK1,500~2,000
特長 高硬度で耐摩耗性に優れている。
化学的に安定で優れた耐薬品性を有しフッ酸などの強酸にも耐性がある。
耐熱性に優れている。
絶縁性に優れている。
低摩擦性に優れている。
優れた光学特性。

加工

サファイア

サファイア穴内面研磨加工

  • Ra0.0169

サファイア内面研磨 表面粗さRa0.0169

ルビー

ルビー穴加工

  • カップ状の凹Rの中心に微小な穴加工がされています。

ルビー穴加工 穴径φ42.2µm 真円度0.5µm

使用用途例